子宮頸がんワクチン
概要
ヒトパピローマウィルス(HPV)は、性経験のある女性の誰にでも感染する可能性があるウィルスです。
子宮頸がんや、尖圭コンジローマ(良性のイボが外陰部や肛門のまわりにできる疾患)はHPVの感染が原因で発生します。また、HPVは肛門がんなどの子宮頸がん以外のがんの発生にも関わっています。
HPVには多くの型があります。 子宮頸がんの原因となるHPVの代表は16型と18型であり、子宮頸がんの原因の約65％を占めています。子宮頸がんの原因となるリスクが高いその他のHPVとして、HPV31型、33型、35型、39型、45型、51型、52型、56型、58型、59型、66型、68型などがしられています。
HPVワクチンは、子宮頸癌や尖圭コンジローマの原因となるHPVの感染を予防するワクチンです。
現在、当院では2種類のHPVワクチンを取り扱っています。
・9価ワクチン (シルガード9®)
ヒトパピローマウィルス6、11、16、18、31、33、45、52、58型の9つの感染を防ぐワクチンです。子宮頸がんの原因となる代表のHPV16、18型に加え、他の5種類のHPVの感染も防ぐ為、子宮頸がんの原因となるHPV感染の80－90％を防ぐことができます。また、尖圭コンジローマの原因となるHPV6、11型の感染も防ぐことができます。
・4価ワクチン (ガーダシル®)
ヒトパピローマウィルス6、11、16、18型の4つの感染を防ぐワクチンです。
子宮頸がんや肛門がんの原因となるHPV16型、18型に加え、尖圭コンジローマの原因となるHPV6型、11型の感染を防ぐことができます。
子宮頸がんの原因となるHPV感染の50－70％を防ぐことができます。
対象者
料金
公費接種
キャッチアップ接種
平成9年4月2日～平成19年4月1日生まれ、かつ過去にHPVワクチンの接種を合計3回受けていない女性も公費(自己負担なし)で接種することができます。
(対象期間：令和4年4月1日～令和7年3月31日までの3年間)
公費による接種を希望される場合、専用の予診票が必要です。
接種の際にご持参をお願いします。
接種方法
9価ワクチン(シルガード9®)
4価ワクチン(ガーダシル®)
合計3回接種をします。
初回接種から2か月後に2回目、初回接種から6か月後に3回目を接種します。
※いずれも1年以内に接種を終えることが好ましい。
副反応
男性への接種について
多くの国で男子へのワクチン接種が推奨されています。日本では、2020年12月から任意接種で男性が4価ワクチン(ガーダシル®)を接種することが可能となりました。
HPV感染は男女間で感染を繰り返す為、女性だけではなく、男性に接種をすることで感染の広がりを抑え、かつ男性本人のHPV感染による病気を予防することができます。
接種当日の流れ
※当日の医師の判断により、ワクチン接種ができない場合があります。
※通常診療や急患対応により、ご予約時間よりお待ちいただくことがあります。
注意事項
妊娠中・妊娠されている可能性のある方、授乳中の方には接種できません。 発熱など体調のすぐれない方、新型コロナワクチン接種後2週間、または2週間以内に接種予定がある方は接種ができません。
申し込みに際して、申し込み日から1週間以降の予約を取得していただきますよう、お願いいたします。 メール受診制限をされている方は、「＠select-type.com」からのメールを受診できるよう設定をお願いいたします。 その他、ご不明な点は、平日の14:00-16:00に婦人科外来(代表:047-451-6000)までお問い合わせをお願いいたします。
Related Facilities関連施設
Adoption of related facilities医療法人社団保健会の求人について
人材募集センター