放射線科

概要

CT

放射線科は放射線科医と放射線技師で患者さんに安心して検査を受けていただくために「親切」「丁寧」な接遇をモットーに日々、業務に取り組んでいます。

放射線科の受付窓口は病院ロビーの奥正面にございますので、何かお困りの際にはご遠慮なくお声をおかけください。
お待ちしております。

主な検査

CT検査

CT
近年、画像診断技術の進歩により、虚血性心疾患の最終診断に用いられる心臓カテーテル検査と同様の情報をCTスキャンにて得ることができるようになりました。
当院では、先進医療機器整備の一環として全身用コンピュータ断層撮影装置Optima CT660 Pro Advance 「GE Healthcare 社製」を設置しています。
以前のCTに比べて広範囲を高速に撮影が可能になります。息止め時間の短縮により、患者負担の低減も可能になります。
またスライス情報も1mm以下の収集が可能になり、従来のアキシャル断面だけでなく、多断面での画像構築も可能になります。
20年以上も変化のない、CTの画像再構成方法を一新しました。先進的な技術であるASiRを搭載するとで今までの約半分以下の被ばく量でもしっかりとした画像の取得が可能になり、低被ばく検査の実現が可能です。

CT検査とは

通常のレントゲン撮影では、写真のような1枚の平面像をフィルムに投影して見るので、その内部構造を詳しく見ることは出来ません。CT検査では、放射線を出す装置に寝たままで撮影を行ない、得られたデータをコンピュータの処理により体を細かく輪切りにした画像にします。これにより、体の内部構造を詳しく見ることが出来ます。

造影検査とは

CT検査と基本的には一緒です。造影剤という薬を使うか否かの違いです。CT造影検査では造影剤を使用して検査を行ないますが、その利点としては、病変部(正常でない部分)がより詳しく分かる、血管の走行や狭窄(細く狭まっている)が分かるという事があげられます。また、病変部が悪性なのか判断する材料にもなります。ただ、欠点としてごくまれに副作用の発生があげられます。副作用の発生を最小限にする為、造影剤使用の有無は事前に医師との問診を行ない決めています。

造影剤とは

水溶性の透明な液体で、腕の血管に点滴を付け、そこから一定の速度で注入していきます。注入時は体が温かくなりますが、すぐに治まります。使用した造影剤は、尿として体内から出されますので体に残る事はありません。ただ、まれに副作用が発生することがあります。

副作用とは

検査終了後、頭痛・かゆみ・発疹・吐き気などの症状が現れることがあります。造影剤を使用したことで起こるこのような症状を副作用といいます。次第に治まる症状で、基本的に治療は行ないません。このような副作用が起こる確率は何百人に一人です。上記は軽い副作用に分類されますが、重い副作用として、呼吸困難・血圧低下・意識障害があり、この場合は治療が必要です。ただ、重篤な副作用が起こる確率は、何千人に一人です。当院ではこれらの副作用に対してシミュレーションも行ない、万全の体制をとっています。

CT造影検査の流れ

①検査前に更衣室で検査着に着替えをしていただきます。

衣服に金属がない場合、私服のままで検査ができることもあります。

②造影剤を注入する準備として、腕に点滴を付けます。

この時、点滴されているのは造影剤ではなく、生理食塩水(体内の水分に近い成分)です。

③検査室へ移動。寝台へ寝ていただき、検査開始。

検査の途中で点滴を生理食塩水から造影剤へつなぎ変え、検査を行います。10秒程度の息止めがある場合があります。

④検査終了

検査終了後、検査室から待合室へ移動し、気分など変わりない事を確認し点滴を抜きます。
着替えをして終了です。 検査後は、造影剤を体外へ尿として出すために水分を多めに取って下さい。 帰宅後、何かあった場合(かゆみ、発疹など)は病院へご連絡下さい。

CTスキャンの撮影条件

検査の部位・目的に応じた撮影条件は、次に掲げる表をご参照ください。

検査部位・目的 造影剤
あり なし
頭部 脳梗塞
脳動脈瘤
脳腫瘍
転移性脳腫瘍
くも膜下出血
脳動静脈奇形
頚部 腫瘍
甲状腺
胸部 乳房腫瘤精査
乳癌術後検査
肺梗塞
肺野病変
肺癌縦隔リンパ節転移
縦隔部
動脈瘤精査
検査部位・目的 造影剤
あり なし
腹部 細胞癌・肝腫瘍精査
肝血管腫
転移性肝癌
肺膿瘍
胆石・胆のう炎
胆のう腫瘤
胆管細胞癌
膵臓腫瘤精査
膵炎・DMチェックなど
イレウス(腹部全般)
リンパ節検査
腎臓腫瘤精査
血尿・尿管結石
骨盤

心臓(冠動脈造影)CTのご案内

心臓
矢印の所は実際に冠動脈が狭窄しています。

冒頭のように「虚血性心疾患」の最終診断には、心臓カテーテル検査が施行されています。この検査は手や足の動脈からカテーテルといわれる細い管を血管内に挿入し、レントゲンで確認しながら心臓の血管(冠状動脈)に造影剤を注入することで、血管の狭窄の有無や程度、部位を調べる検査です。

基本的には合併症の危険の極めて少ない検査ではありますが、動脈の中にカテーテルを挿入することの危険性や、検査後の止血(静脈と違い動脈なので、数時間圧迫しないと血が止まらない)などの問題もあり、安易に施行すべき検査ではありません。そこで、心臓カテーテル検査より簡易的に検査できるのが心臓CTです。
心臓CTは、CT装置で撮影した心臓を輪切りにした画像を3Dに表示出来る検査で、造影剤を使用することで血管の状態を調べることができます。

検査時間は入室から退室まで、30分ほどで検査することができ、検査の流れもCT造影検査とほとんど変わりません。
違うところは、検査時に心電図モニターを使用するところです。心電図の電極を貼る為、検査着への着替えをお願いします。
心臓CTは入院の必要もなく止血も数分で終わりますので、検査後はそのまま帰宅することが出来ます。

冠動脈造影CT 心臓カテーテル検査
合併症の危険性 無し 有り
カテーテルの使用 無し 有り
穿刺部位 静脈 動脈
止血の所要時間 数分 数時間
入院 無し 有り
検査時間 30分程度 2時間前後
造影剤のアレルギー 有り 有り
費用 6,600円程度 50,000円程度

費用は目安としてお考え下さい。

歩行や階段昇降の際に胸の圧迫感を感じるなど、心臓の病気が気になる方は是非、ご相談ください。
なお、不整脈があると画像が正確に撮影できない場合があります。詳しくは担当医にお尋ねください。

MRI検査

MRI

MRIとは磁気共鳴画像(Magnetic Resonance Imaging)の略称です。
強い磁石と電波を利用して頭、脊椎、関節など人体の様々な部位を任意の断面で撮像することができます。
放射線科で検査していますが、X線を使用していません。
何度検査していただいても、人体に影響の少ない安全な検査です。

当院では主に脳や整形外科・婦人科領域など幅広く利用されています。
また、先進医療機器整備の一環として最新磁気共鳴断層撮影装置SIGNA Explorer1.5T 「GE Healthcare 社製」を設置しています。

MRI検査の流れ

①診察

外来診察で医師が診断・治療に必要と判断した場合、MRI検査を受けることができます。
診察当日お待ちいただければ検査できる場合がありますが検査枠が空いていなかったり、時間の都合が合わない場合は予約になります。
予約の場合、検査時間の15分前の来院をお願いしています。外来受付の後に放射線科受付に受付票を提出していただきます。

②検査前に更衣室で検査着に着替えをしていただきます。

衣服に金属がない場合、私服のままで検査ができることもあります。

③検査室へ移動。寝台へ寝てもらい、検査開始。

検査中はコンコン、ガーガーと大きな音が鳴ります。
ヘッドホンをして音楽を流すことができますが、音をすべて消すことはできません。(お好きなCDをお持ちいただいて検査中に流すこともできます。)
また動きに弱い検査なので、検査部位を動かさない様にお願いします。
狭いトンネルの中で検査しますので途中で気分が悪くなった場合、装置にマイクが付いていますので声を掛けていただくか、あらかじめ非常ブザーをお渡ししますので、押していただきます。検査時間は検査部位によって異なりますが、大抵の部位は30分以内に検査が終わります。造影剤という特殊な薬を使用して検査する場合は1時間くらいかかります。詳しくは検査前にご説明します。

④検査終了

検査終了後、検査室から待合室へ移動し、気分など変わりない事を確認します。
着替えをして終了です。

検査室に入る前の注意点

MRI検査室の中は強い磁場が発生していますので、磁石にひきつけられる金属類、磁場により破損するおそれのあるものは検査前にすべて取り外していただきます。
以下のものを使用・症状がある場合、検査を受ける事が出来ません。
あらかじめ医師や技師にお伝えください。
  • かつら
  • カラーコンタクト
  • アクセサリー類
  • ヘアピン
  • ブラジャー
  • ファスナー(ホック)の付いている衣類
  • カイロなどの貼薬
  • 貴重品類(財布・カード類・鍵・携帯・時計)etc…

体内の電子電気部品

ペースメーカー・人工内耳・植え込み型除細動器・植え込み型注入ポンプ (死亡例あり)

脳動脈クリップ

MRI可能な製品なら問題なし。かなり以前・他院のOPEは注意(死亡例あり)

目などの臓器に鉄片の破片

存在する可能性が極めて高い場合、XP・CTで確認が必要です。

眼部のインプラントや材料

スプリングやワイヤーなどで磁性体の可能性があります。義眼も注意。

磁場で活性するもの

磁力で装着する義眼・脱着不能な義歯など。

目のメイクアップ用品

強磁性体が含まれている顔料があります。

刺青

火傷・変色・柄のゆがみの可能性があります。

血管内デバイス

スワンガンツカテーテルなど。 (導電性ワイヤーを含むカテーテルが体内で溶けた例あり)

ニトログリセリン真皮浸透絆創膏

ニトロダームの名前で発売。皮膚に火傷を受けた例あり。

妊娠中もしくは妊娠の可能性のある方

胎児の安全性が確立されていません。

閉所恐怖症のある方

医師の判断で、安定剤を服用して検査できる場合もあります。

膀胱留置カテーテルの栓

栓の部分に磁石を使用している物は検査室に持ち込みできません。下図の物をご利用の方は担当技師に申しつけください。

MRI検査を受けられる方へ

MRI検査で診断できる病気

病変の大きさ、状態により診断できない場合もあります。

頭部

脳梗塞、脳腫瘍、脳動脈瘤、痴呆症(アルツハイマー型認知症)、神経損傷など

頭部のMRI1
頭部のMRI2
頭部のMRI3
脳内の図

脳内の正常であった海馬傍回(記憶に関わる部位)の機能が低下する障害を痴呆症(アルツハイマー型認知症)といいます。

当院のMRIの検査では海馬傍回の関心領域内の萎縮の程度を数値化できるVSRAD(Voxel-based Spesific Regional analysis system forAlzheimer’s Disease)という早期アルツハイマー型認知症(痴呆症)診断支援システムを使用しています。

検査時間は通常の頭部MRIの検査より10分程度追加して行えます。

頭部のMRI4

通常のMRIの検査では脳内の神経線維や椎体路の状態を描出すること困難なこととされていました。

近年、MRIでは困難と言われていたこれらの画像を拡散テンソル(diffusion tensor image:DTI)という検査法で画像化することが可能になりました。

この検査により脳神経の機能(手足の動き、言葉の機能)に関係し、神経線維の連絡路や病変との関係を知ることが可能になりました。

検査時間は通常の頭部MRIの検査より10分程度追加して行えます。

脊椎

椎間板ヘルニア、圧迫骨折など

骨盤

子宮筋腫、卵巣嚢腫、前立腺癌など

骨盤のMRI1
骨盤のMRI2
骨盤のMRI3

その他にも骨、関節(靭帯損傷、軟骨損傷、骨折など)や腹部(肝腫瘍、胆石)なども診断が可能です。

スタッフ紹介

小林 圭悟 こばやし けいご

経歴 旭川医科大学卒業
日本医学放射線学会 放射線診断専門医
専門 放射線画像診断(主にCT・MRI)

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