炎症性腸疾患について

炎症性腸疾患について

炎症性腸疾患(Inflammatory Bowel Disease:IBD)とは、大腸や小腸の粘膜に慢性的な炎症や潰瘍を生じる原因不明の疾患群の総称です。
代表的な疾患に、潰瘍性大腸炎クローン病があります。

潰瘍性大腸炎

主に大腸の粘膜に炎症が起こり、びらんや潰瘍を形成する病気です。
血性下痢、粘血便、腹痛などの症状を認め、再燃と寛解を繰り返すため、長期的な管理が必要となります。

内科的治療

現在、潰瘍性大腸炎を完治させる内科的治療はありませんが、腸の炎症を抑える有効な治療法が確立しています。
治療の目的は、症状を抑え、再燃を防ぐことです。

外科的治療

内科治療が無効な重症例、大量出血、穿孔、がん合併などの場合には、外科手術(大腸全摘術)が行われます。
近年は、肛門機能を温存できる手術方法が主流となっています。

クローン病

口から肛門までの消化管のどの部位にも炎症や潰瘍が生じる病気で、小腸末端部に好発します。
腹痛、下痢、血便、発熱、体重減少などの症状を認め、病変が非連続性に分布することが特徴です。

内科的治療

治療の中心は内科的治療です。

内視鏡的・外科的治療

狭窄に対しては内視鏡的拡張術を行うことがあります。
穿孔や膿瘍、重度狭窄などの合併症には腸管をできるだけ温存する外科治療が行われます。

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